BARFOUT! Volume 051 1999 11月号に書評掲載 エイプ・リトル・フール/大塚ヒロユキ 新風舎刊 久々に「トリップ系」の小説家を発見。一昔前は村上龍のデビュー作『限りなく透明に近いブルー』だったり、 二昔前ではバロウズの『裸のランチ』やサルトルの『嘔吐』。そのまた昔はボードレールの『悪の華』などなど。 どうして「トリップ系」なのかというと、読み手がストーリーを理解しながら作品へ感情移入するだけじゃなく、 作者が描くひとつ一つの単語や表現が読者の感情につき刺さってくるからだ。まあ、人間の超意識を題材にした 小説といってしまうと綺麗にまとめすぎだけど、ストーリーより表現にインパクトがあって何度も読み返したく なる小説のことを勝手にジャンル分けしているだけなんだけど……。 本書も間違いなく何度も読み返したくなる「トリップ系小説」だ。帯には、いまや英米文学の良き案内人でもあ る柴田元幸氏のコメントが添えられ、新風舎出版賞優秀賞受賞作とも書かれている。いやそんな宣伝文句なんか 関係ない。この小説は読者の意識の奥で眠りこけている新しい感覚を呼び起こしてくれるはずだ。なんだ、ただ の夢物語じゃないかと言ってしまうには勿体ない。あえてこの小説を一言で表現するなら「まぶたの裏側の世界」 という抽象的な表現しかできない。でも、自分が理解できない世界を体験させてくれた小説ほど素晴らしい小説 なんだと感じさせてくれた。分からないことを理解しようとはせず、感覚だけが納得してしまった。そんな不思 議な小説なんです。(バフアウト編集部) ダ・ヴィンチ (2000 1月号) 今月の装丁大賞にて『葛西賞』を受賞! エイプ・リトル・フール/大塚ヒロユキ 新風舎刊 装丁:土井宏明(POSITRON) + ESNESNON デザインの仕事が全体に漂っている。「なんの本かな」と思わせる不思議な魅力。 「APE LITTLE FOOL」の装丁はくだらなさのようなものと適度な堅さの関係が心地よさを醸し出している。 デザインというものがわかりやすい形で表に出た例といえる。〈葛西 薫氏より〉
今回装丁をお願いしたポジトロンの土井氏は、シャーマン・アレクシーの邦訳本の装丁や ザ・マッドカプセルマーケッツ、パティーズ・オブライエンのCDジャケット、 またバワリーキッチン、スペースシャワーブランチ、ロータスといったカフェのグラフィックでも活躍中! TOKION MAGAZINE NO,16 「NEW ISSUE」 (2000 1・2月号)において、 2000年以降に期待する新世代作家として抜粋! 本文の一部を1/2ページにわたって掲載 1:氏名/大塚ヒロユキ 2:生年月日/1967 3:活動拠点/東京 4:活動開始年/1996 5:最近、よく聴く音楽、音は?/オーネット・コールマン、前衛のフリージャズ 6:作品・作家の説明 文体自体にそれほど特徴はないのだが、イメージしている世界が実に不思議。 実際に起こりそうで、絶対に起こらないそんな世界が綴られている。 7:作品・作家に [NEW] を感じた理由 どんな人の中にもあるどこにもない風景を誰かと一緒に旅しているような、しっかりとした情景描写が あるにもかかわらず、読者によってまったく違ったストーリーの歩み方をさせてくれるところ。 8:今後作家に期待すること 限りなく広がる精神世界を、強制的ではない導き方で読者が自然に体験できるように導いていってほしい。 ※ 6、7、8 は推薦者からのコメントです。 ●日本工業新聞記者、谷口リウイチ氏のホームページ、 『裏日本工業新聞』の積ん読パラダイスに書評掲載! 内容を読みたい方はここをクリック!
スコットランドの作家、アラン・ウォーナー氏*に 大塚ヒロユキがロングインタヴュー! 『TILL(vol.8)』の巻頭に10ページ掲載。(新風舎刊:文芸誌/2000.8.25発売号) *アラン・ウォーナー:デビュー作『モーヴァン』が邦訳され、アーティストハウスより発売中。
音楽・映画・文学と幅広いジャンルで活躍しているライター 吉原聖洋氏より受けたインタヴューが、 佐野元春氏オフィシャルサイトに掲載中!(2001.7月)